足のムクミや冷え性が気功で改善できるってホント?

①気功でムクミを改善することができます。

 ムクミというのは、余分な水分が体から排泄されず、たまるためにおこります。
 人間は、体重の60%が水分であるといわれます。その水分の内の60%が細胞の中にあり、8%が血液の中です。そして、残りの32%が細胞と細胞の間にある間質液です。
 体重が50kgの人であれば、全体の水分が30kgですから、間質液は9.6kgもあることになります。
 間質液は、細胞と細胞の間にある水分で、血管からしみ出した栄養分を細胞に届ける役目と、老廃物を細胞内から受け取る役目をしています。
 老廃物を含む間質液は、90%が毛細静脈に入り、10%がリンパ管に入り、リンパ節で浄化されたのち鎖骨下静脈で血管に入り、ともに排出されていきます。
 ムクミというのは、本来排出されるはずの間質液が、排出されず体内にたまることでおこります。ですから、ムクミを解消するためには、血流を良くして間質液の循環を良くすればいいわけです。
 気を体に送れば、血流が良くなります。そして同時に、リンパ管の流れも良くなりますから、結果として余分な間質液が排出され、むくみを解消することができるのです。

②足のムクミを改善します。

 足のムクミで多いのは、ひざ下のふくらはぎから足首にかけてです。立ち仕事を続けることで間質液が足にたまり、夕方になるとムクミがひどくなるというのは、よくある症状です。結果として、夕方になると靴がはけなくなるとか、靴下のあとがくっきり残るということがおこってきます。
 また、太ももから足全体にムクミがおこる人もいます。この場合は、上半身がやせ形なのに、腰から下が妙に太くなり、バランスが悪いスタイルになってしまいます。
 さらに、腰回りにもムクミがある人がいます。この場合には、股関節の動きが悪くなり、楽に歩くことができないことになります。
 このように、足のムクミにもいろいろな状態がありますが、すべて循環が悪く間質液が余分にたまっているわけですから、間質液の流れを良くすれば解消できます。
 気功は、血流を良くすることができますから、血管と並んでいるリンパ管のリンパの流れも良くすることができます。ですから、むくんでいるところに気を送ることで、ムクミを解消することができるのです。

③足のムクミがとれると、足が軽くなり歩くのが楽になります。

 太ももから下にムクミのある人がいました。この人は、上半身が細身で、ウエストも太くはありません。ところが、昔からだそうですが、足だけが太くスタイルのアンバランスに悩んできたそうです。
 そこで、むくみを改善するために、まず太ももに気を送りました。太ももを両方の手で包むようにして、ゆっくりと気を送っていきます。
 足のリンパ節は、股関節周りとひざ裏に多く集まっていますから、太ももの場合は、股関節周りのリンパ節へ流すことをイメージしながら気を送ります。しばらくすると、間質液が動き始めるのが、手に伝わってきます。さらに気を送り続けると、それまでパンパンに張っていた足が、柔らかくゆるんでくるのが感じられ、はっきりとムクミが減ったことが分かります。間質液が、リンパ管を通して流れていくようになったのです。
 間質液の流れを感じたら、手の位置を膝の方にずらして、また気を送り、その部分が柔らかくしぼんでいくまで続けます。このようにして、足全体にゆっくりと気を送り続けていけば、むくみが取れていきます。
 足のムクミがとれると、足全体が軽くなります。また、ひざ裏のムクミを取ることで、膝の曲げ伸ばしが楽にできるようになり、歩くことがとても楽になります。

④膝のまわりのムクミを取れば、スタイルの良い足が実現。

 スタイルが気になるほどムクミがひどくなくても、膝の周りやふくらはぎにムクミがあると、見た目にボッテリとした足になってしまいます。そのような場合のムクミも、気功で取ることができます。
 太ももから気を送り、間質液の流れを作ります。それが確認できたら、膝のまわりのむくみを集中的にとっていきます。膝小僧のまわりにムクミがあると、ボッテリとした膝の形になってしまいますから、膝小僧の形がはっきりと分かるようになるまで、むくみを取っていきます。
 そして次に、ひざ裏のムクミやハリを取っていきます。ひざ裏に集まっているリンパ節をほぐして柔軟にすれば、リンパの流れが良くなり、ムクミにくくなります。
 次に、ふくらはぎのムクミを取っていきます。ひざ裏が柔軟になっていますから、ふくらはぎのムクミは流れやすくなっています。
 最後は、足首のまわりについたムクミを取ります。くるぶしの形がくっきりと出るようにすれば出来あがりです。
 このように、膝のまわりからひざ裏、そしてふくらはぎのムクミと足首のまわりのムクミを取ることで、見た目にスッキリしたきれいな足を実現します。

⑤顔のムクミをとると、スッキリした小顔になります。

 顔にムクミがたまると、顔の下半分が腫れぼったい感じになります。また、目のまわりにたまると、目が腫れぼったい感じになります。
 このような顔のムクミも、顔の表面に気を送ることで取ることができます。
 顔の表面には、リンパ管もリンパ節もたくさんあります。ですから、間質液の流れを少し作るだけで、すぐにリンパ管に吸収されます。また、静脈への入り口である鎖骨下静脈もすぐ近くで、しかも重力で下に引っ張られますから、顔の間質液はとても動きやすいのです。
 足のふくらはぎの間質液を、重力に逆らって細いリンパ管を通して鎖骨下静脈まで持ち上げてくることに比べれば、顔の間質液を鎖骨まで落とすのはとても簡単なことに思えます。
 顔のムクミを取るときには、耳の後ろの翳風(えいふう)のツボから気を送り、その気を顔の表面の経絡に導いてきて、従横に走らせます。
 最初に流れ始めるのはあご先のムクミで、しだいにあご全体のムクミが取れていきます。次に、唇のまわりのムクミがとれて、唇の形が整ってきます。次に、小鼻のまわりのムクミがとれて、鼻の形がくっきりと整ってきます。
 ここまでくると、ボッテリとしていた顔が、スッキリとした印象に変わります。
 さらに、気を送り続けると、ツヤ肌になってきます。顔の表面の血流が良くなったことで、肌のツヤが良くなってきたということです。
 このように、顔に気を流すと、スッキリした小顔になり、肌ツヤの良い耀くような健康な顔になります。

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